八葉を驚かそう  ( 九郎編 その2 )









   「こっちの世界では、許可なく刀は持ってられないのに!」



   「どうしたの、望美?」



   「九郎さんったら熱くなると、す〜ぐ抜刀するんだもん」



   「そうね。それにしても九郎殿は、刀をどこに隠し持っているのかしら?」



   「あの長い髪の毛の中じゃない?」



   「それは……、無理ではないかしら…?…、望美…」



   「う〜ん、……そだね。九郎さんの髪って、触ると意外にフサフサだもんね」



   「考えだすと分からない……。謎だわ…」



   「さすが…だな…、源氏の総大将殿は…」



   「知盛、どういうこと?」



   「さあ…な」



   「何、それ、まったくもう! じゃあ、どうして『さすが』なの?」



   「敵を…欺くには、先ず……味方から、か…」



   「絶対その格言の使い方、違うから」



   「ククク、『みすてりあす』…、と言うのだろう?」











08/04/16 UP
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