八葉を驚かそう ( 九郎編 その2 )
「こっちの世界では、許可なく刀は持ってられないのに!」
「どうしたの、望美?」
「九郎さんったら熱くなると、す〜ぐ抜刀するんだもん」
「そうね。それにしても九郎殿は、刀をどこに隠し持っているのかしら?」
「あの長い髪の毛の中じゃない?」
「それは……、無理ではないかしら…?…、望美…」
「う〜ん、……そだね。九郎さんの髪って、触ると意外にフサフサだもんね」
「考えだすと分からない……。謎だわ…」
「さすが…だな…、源氏の総大将殿は…」
「知盛、どういうこと?」
「さあ…な」
「何、それ、まったくもう! じゃあ、どうして『さすが』なの?」
「敵を…欺くには、先ず……味方から、か…」
「絶対その格言の使い方、違うから」
「ククク、『みすてりあす』…、と言うのだろう?」