八葉を驚かそう   ( リズ先生編 )









   「ククク、お初にお目にかかる……、お前が鞍馬の鬼か?」



   「き、貴っ様ぁ〜!! 先生に向かって『鬼』とは何という言い草か!!」



   「問題ない」



   「し、しかし、先生!」



   「九郎」



   「わ、分かりました」



   「ククク、先生のお許しも出たところで」



   「?」



   「共に…、一刺し」



   「貴様! 字が違うだろう!」



   「間違い…? では、無いさ。……いざ…、 鬼の花断ち、見せて貰おうか、ククク」



   「……新中納言知盛……か、…大きくなったものだ」



   「ホオ? 何か……な?」



   「…時子がよく心配していた」



   「? 母上が?」



   「……病弱だったな」



   「ククク……、昔のこと……だな」



   「…しかも…泣き虫で」



   「ク! やめ…ろ」



   「よく……、弟に泣かされていたな…」



   「……重衡……」



   「女子のような愛らしい顔だちで……」



   「そ…、そのような……ことは…」



   「……稚児髪の頃はよく、惟盛や経正が姫君の服を着せていた……」



   「な、何故……、そのことを、知っている……のだ」



   「……こうして目を閉じれば、つい昨日のことのようだ…」



   「ククク、これはたまらん……、幼少の頃を知っている者には頭が上がらんというのは、事実のようだな」



   「さすがは先生!」



   「何が『さすが』…なのだ? 総大将殿? ククク」



   「先生は何でもお見通しでいらっしゃるのだ!! 貴様など、先生の足下にも及ばぬ、ということだ!」



   「……そういう九郎も、牛若の頃まで夜尿が治らずに、苦労して」



   「せ、先生!! 何もそのようなことを」



   「さすがは……、鞍馬の鬼……だな。敵も味方も容赦ないようだな……、ククク」






知盛とリズ先生だと、「……」が多くて会話が弾まない………。









08/02/27 UP
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