あっくんのお食事・9













 「こ、これは……、素晴らしいわ!」



 「鉄人料理人、料理界のドラクロワと呼ばれる堺シェフのような…」



 「ククク」



 「自慢自慢の笑顔だな、知盛」


 「義兄上あにうえ……、ククク」



 「知盛殿、お願いがございます」



 「さ、朔、どうしたんだい。急に改まって」



 「譲殿からもお願いしていただけないでしょうか」



 「何をだい?」


 「知盛殿に、ぜひdragon noirこのみせで働いていただきたいのです」



 「ええ!!!」



 「是非、お願いいたします。そして、この盛りつけのコツを御教授ください」



 「オレは鬼の先生のようには……できない…。黒龍の神子殿に教えることなど……、何もない」



 「と、知盛殿、私からもお願いいたします」



 「敦盛…」



 「知盛殿でなければ、できないことだと思うので……、すみません、出過ぎたマネを…」



 「フ…、敦盛殿にまで言われては……」



 「あ、ありがとうございます」



 「こうなった朔は、俺の反対なんか聞く耳を持たないからな」



 「譲殿は知盛殿に働いていただくのは反対なのですか?」



 「当たり前だろう! こんな危険人物! それに…」



 「それに…? 何ですか、譲殿?」



 「なんか、こんな知盛、納得がいかない」



 「ククク、有川弟……」



 「何だよ」



 「……『じぇらしー』と言うのだろう?」











 数十分後、食材の買い出しから帰った景時は


 dragon noirじぶんのみせで働く知盛の姿を見て、腰を抜かして驚いたという……







 「お帰り……、マスター。ククク……」











08/09/05 UP

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