拍手12  八葉メール編  09/08/31 UP







八葉メール・1


 メールの着信を知らせる音。
 知盛は、受信ボックスを開く。
 発信者は
     「ほぉ……、…鬼から……か」
 本文は
    魚の絵文字だけ

    「……ククク、…今日は……大漁だったと……見える…な」



 突然、知盛は朔お手製の刺繍でdragon noirとロゴの入ったギャルソン・エプロンをはずし、帰り支度を始める。

    「え? え? と、知盛く〜〜ん!? どうしたのかな〜〜?」

    「知盛殿! まだ勤務時間中です! 知盛殿!」

    「……帰る」

    「え〜〜? 何で何で?」
    「どうなされたのです?」

    「……さあ、な…」

 タイムカードも押さず、客席側の扉から堂々と去っていく知盛。

    「な! 兄上! 何とか言って下さい! 仮にも兄上が雇用主なのでしょう!」

    「そそそんな〜〜、『仮』でしかないんだからさ〜〜」

    「もう! 今度こんな事をしたら、アルバイトは首です!」

    「じゃあさじゃあさ、朔言ってよ〜〜」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 1.知盛とリズ先生はメル友です。そして、望美ちゃんとチモ、リズ先生もメル友。なので、あの2人にメールを教えたのは望美ちゃんです。そして、望美ちゃんは
  絵文字を大量に使う……っていうか、絵文字のみで意思疎通を図ることが多いので、リズ先生やチモも絵文字だけでやりとりができるんですねー。
   ちなみに、dragon noir のタイムカードの機械は景さんが欲しくて買いました。別に必要だったから買ったってわけではありません!








八葉メール・2


 メールの着信を知らせる音。
 景時は、受信ボックスを開く。
 発信者は
    「♪ リズ先生〜〜ってね」

 本文は
    魚の絵文字だけ

    「やった! 今日は大漁だったんだ〜〜〜。九郎と弁慶にも知らせよ〜〜」



    「兄上、そろそろ夜のピークも過ぎました。先に食事を…… ? 兄上?」

    「朔、どうしたんだ?」

    「譲殿、兄上に先に食事をと思って声をかけたのですが」

    「あれ? ついさっきまでそこのシンクで食器、洗ってたけどな?」

    「もう! どこに行ってしまったのかしら!?」



    「朔〜〜、ゴメンよ〜〜。譲君、後はよろしく〜〜〜」
 そう言いながら、秘蔵の生一本を抱え、メールを打ちながら駅に急ぐ景時であった。



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 2.リズ先生は普段、あまり喋らない人だし、望美ちゃんがリズ先生にメールを教えたこと(というか、毎日メール送っていること)はみんなが知っていることなの
  で、結構慣れてます。分かり易いものであれば読み取り可能です。
   そして、朔ちゃんは景時さんが外でお酒飲むのを心配して(『いざ、お台場ファイナル』でも失敗してましたけど)、あまり良い顔をしないのですが、リズ先生
  の家なら割と簡単に行くのを許してくれるので、景さんはいつもリズ先生からのメールを心待ちにしています。








八葉メール・3


 メールの着信を知らせる音。
 望美は、受信ボックスを開く。
 発信者は
    「く、九郎さん!!  メール、打てるようになったんだ!!!!」

 本文は
    剣の絵文字だけ

    「やった! 今日は久しぶりに一緒に鍛錬できるんだ。朔も誘ってみようかな」



 メールの着信を知らせる音。
 敦盛は、受信ボックスを開く。
 発信者は
    「九郎殿!!  メールが打てるようにまで、なられるとは!!!!」

 本文は
    剣の絵文字だけ

    「ああ、鍛錬にお誘いくださったのだな」



 メールの着信を知らせる音。
 盛田弘行は、受信ボックスを開く。
 発信者は
    「kurouminamoto/sennsei@……くろうみなもと…、せんせい? 先生って何だ?
     ってか? 源九郎? 何でタオ・レッドが俺にメール??」

 本文は
    剣の絵文字だけ

    「何何何? これ? 剣の絵文字だけって……意味分かんないし! 何か怖いじゃん!!
     この前ヒノエに内緒で敦紀あっくん誘ったの、ヒノエだけじゃなくこいつも怒ってるってことか??」



    「あ、ヒノエに送るのを間違えた。……しかし、この盛田弘行とは誰だ???」

    「嫌だな九郎。君を六本木でレスキューしてくれた恩人でしょう」

    「『れす、れすきう』?」

    「酔い潰れた君を助けてくれたんです。恩人でしょう」

    「そうなのか、弁慶? しかし、どうしてその方の『ねるあど』が俺の携帯に?」

    「僕が登録しておいてあげました。いつでもお礼ができるように、と」

    「そうか、すまん、恩に着る。しかし、弁慶はこの盛田殿の『めるどあ』はどうして知ったのだ?」

    「それはヒミツです」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 3.盛田弘行を知らない神子様方ごめんなさいっ!!orz
   彼は、当サイトのオリジナルキャラとなっております。彼について簡単に説明させていただくと
  ◎ ヒノエの大学の合コン仲間(当サイトではヒノエくんは日吉に校舎のある大学に通っております。『帰らないの?』ヒノエくんルートを御参照
ください)。たまたま大学にやってきた敦盛との面識あり。
  ◎ 「六本木で酔っ払っている九郎さんを迎えに行っていた敦盛の手伝いをした」っていう人です。(『帰らないの?』敦盛さんルート7月2を)
  ◎ まぁ、多少顔がいい、いいとこのボンボンで、軟派な男の子です。あっくんが可愛くて、反応がいちいち新鮮なので、「この子すごいいい子だなー。ヒノ
   エの幼馴染とは思えない」と思ってます。で、そんなこと思ってるから、世間知らずなあっくんを連れ回して楽しんでいたのですが、ヒノエにばれて怒られ
   ました。(『帰らないの?』敦盛さんルートで今後UPの予定)
  ◎ ち・な・み・に「タオ・レッド」とは、当サイトにて九郎さんがテレビ旭(誤字じゃないですよー)で主演している「不屈の闘志・超人戦隊タオレンジャー」の
   役名です(『帰らないの?』九郎さんルート)。ついでに、タオレンジャーの「タオ」は「道」です。きっと、マークは陰陽のあれです。タウンandカントリーみた
   いなやつ。








八葉メール・4


 メールの着信を知らせる音。



 メールの着信を知らせる音。



 メールの着信を知らせる音。



 メールの着信を知らせる音。



 メールの着信を知らせる音。



 メールの


    「敦盛! 何でメール開かないんだよ!」

 目の前のソファーで敦盛が言う。

    「ヒノエ…、言いたいことがあるのなら、直接言ってはくれないだろうか?」

    「何で……。いいじゃん」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 4.おそらく、このヒノ敦はちょっとしたケンカしちゃって、あっくんが怒ってるのでめっちゃメールして反応を見ようと思ったらオールスルーでヒノエがしびれを
  切らした。か、ヒノエがただ単に恋人ごっこしたかっただけです。(笑)








八葉メール・5


 メールの着信を知らせる音。
 九郎は、受信ボックスを開く。
 発信者は
    「望美? 何事だ?」

 本文は
    女子の走っている絵だけ

    「何!!!」



 メールの着信を知らせる音。
 望美は、受信ボックスを開く。
 発信者は
    「九郎さん……。え〜〜〜!!」

 本文は
    力瘤の絵だけ

    「こうしては、いられないよね」



 メールの着信を知らせる音。
 九郎は、受信ボックスを開く。
 発信者は



    「まったく、先輩も意地っ張りなんだから」

    「望美、大丈夫?」

    「ありがとう、朔。単なる筋肉痛だから…、痛タタタ」

    「まったくだ。鍛錬を侮るとそうなr! 譲! もう少しそっとしてくれ!」

    「炎症起こすまで筋トレするなんて、まったく!」

    「本当に精神的双子そっくりね、意地の張り方が望美と九郎殿は」

    「それにしても、この先輩と九郎さんのメール、さっぱり意味が分からないんですけど」

    「え〜? そう? この女の子が走ってる絵は、いつも鍛錬で走ってる所で九郎さんより良いタイムが出た時、送るの」

    「この力瘤は筋トレか何かですか?」

    「ああ、そうだ」

    「何となく、分かるでしょ」

    「ええ、でも一つだけどうしても分からないわ」

    「どれどれ?」

    「九郎殿からのメールの、このたくさんのハートマーク」

    「ああ、それは私にも分からなかったの。何ですか、これ? 九郎さん」

    「ま、まさか先輩の事を……」

    「え? まぁ、どうしましょう、譲殿」

    「まさかぁ。九郎さんだよ」

    「お前達、何をキャーキャー言っているんだ」

    「く、九郎さん。このハートマークの意味は何ですか?」

    「『はあとまあく』? 譲!? 何を言っているのだ? これは桜の花びらだろう。
     花断ちの練習を山のようにやったということではないか!」

    「ね」

    「ま、こういうオチは見えてましたね」

    「ああ、少しでも期待した私が愚かだったわ……」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 5.うちの九郎さんはどこからともなく(いや、たぶん髪の毛の中から)剣をとり出すことができます『知盛 拾っちゃった』八葉を驚かそう・九郎さん編とか)。
  うん、誰かあの人に銃刀法違反っていう法律があることを教えてあげようか。








八葉メール・6


 メールの着信を知らせる音。
 望美は、受信ボックスを開く。
 発信者は
    「やったぁ!! 知盛、ナイス!」

 本文は
    カレーの絵文字だけ

    「将臣君、カレー食べに行くんだ。おごってもらお」



    「お前! 何でいるんだ……。あ、知盛おまえまで」

    「ククク……、仲間は……多いほど楽しい……だろう、有川」

    「お前…、ったく! 望美! お前、自分の分は自分で払えよ」

    「え〜〜!! 話が違うよぉ!」

    「どんな話だ! なんの話だ! 俺は誰にも言ってねぇってのに!」

    「ククク、チームプレーと言うのだろう」

    「どこのチームだ? どんなプレーだ! あ、譲の奴か…」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 6.譲くんはたまに、夕飯を作るのがめんどくさくなるので、押しつけます。臣がカレー屋へ行くために家を出ていったのを見計らい、チモにメールしてます。お母
  さんって大変なんだよね! 無給でバイトもしてるし。








八葉メール・7


 メールの着信を知らせる音。
 望美は、受信ボックスを開く。
 発信者は知盛。
    「あ! 今日なんだ、弁慶さんと九郎さんの帰国」

 本文は
    飛行機の絵文字だけ

    「よし! 明日は絶対九郎さん、先生の所にお土産持ってくるから、たかっちゃおうっと」



    「先生、ご無沙汰しt……、望美! 何でお前がいるんだ?」

    「いいから、いいから。で? 海外ロケのお土産は?」

    「あ、ああ、お前のは…、これだ」

    「わぁ〜〜い、LaSpeltsacのバッグ、あ、意外と可愛い!! ありがとう九郎さん。で、先生のは?」

    「ああ、これだが…、おい! お前が受け取るな! これは俺が直接、こら! お前が開けるな!」

    「ビーフジャーキーとバーボン、それにゴヂュバのチョコ! さすが、先生の好みを分かってる!」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 7.あー、これは確実に望美ちゃんの胃の中に収まりますね。もちろん、リズ先生も食べるし飲みますが。望美ちゃんとチモは食べること、もらえることに関しては
  本当に良い連携をします。ちなみに、九郎さんと弁慶さんはアメリカから帰ってきた設定です。








八葉メール・8


 メールの着信を知らせる音。
 譲は、受信ボックスを開く。
 発信者は……。

 興味深そうに覗きこんでる先輩から、慌てて携帯を隠す。

    (ははぁ〜〜ん)

 望美は譲の携帯を奪い取り、メールの文面を読み上げる。

    「わぁ〜! やっぱり朔からだ」

    「せ、先輩! 止めてください!」

    「なになに、『梅雨の候、譲殿におかれましては益々御清祥の事とお慶び申し上げます。
     昨日も当店の開店準備に際しましては、多大な御高配、御尽力を賜りましてまことに』……。
     …頭、痛。朔っていつもこんなメールなの?」

    「どうだっていいでしょ! 返してください!」

    「怒っちゃった? ゴメンゴメン」

    「まったく、しかたのない人だな。勝手にメール読んで。 え? 先輩、どうしたんです?」

    「お詫びのしるしに、朔に『メール』ってものを教えてあげようっと」

    「先輩! やめてください!」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 8.朔ちゃんが「めーるってどんなものなのかしら」って望美ちゃんに聞いた時の返答が「手紙みたいなものだと思えば大丈夫だよ!」と言ったので、本当にきちん
  とした手紙形式で書いているのです。ついでに、朔ちゃんと望美ちゃんはメールをしません、常に電話で済ませてます。というよりも、朔ちゃんはメールがちょっ
  と苦手だと思っているので、あまり打たないのです。
   譲くんは、不器用なりに頑張ってメールを打っている朔ちゃんを想像し、「朔らしい、文章だなぁ」とほのぼのしています。








八葉メール・9


 メールの着信を知らせる音。
 譲は、受信ボックスを開く。
 発信者は
    「朔からだ」

 譲は辺りに望美がいないことを確認してから、メールを開く
 と、一瞬目眩がした。

    「先輩……。だから余計なこと朔に教えなくていいって言ったのに」

 本文は……
    「『ハートマーク』『お辞儀をするマスコット』改行
     昨日は『キスマーク』 今日は『時計の絵文字』『珈琲カップの絵文字』?改行
     朔より 『ハートマーク』」



    「先輩、いったい朔に何をどういうふうに教えたんだ?」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 9.さすがに、幼馴染なので、望美ちゃん仕込みの謎な暗号を解読することが可能です。ちなみに、あれは朔ちゃんが望美ちゃんに「ハートマーク=あいさつの記
  号、お辞儀をするマスコット=ありがとう、キスマーク=嬉しいときにつける記号、時計のマーク=時間、コーヒーカップの絵文字=コーヒーや喫茶店」と教えて
  もらった結果のものです。つまり、訳すと
      「『こんにちは』『ありがとうございました』
       昨日は『手伝っていただいて嬉しかったです』
       今日は『何時に』『お店まで来られますか』?
       朔より 『かしこ』」
  と、なります。譲くんはかなり「先輩、すごく余計なことしてくれましたね」って思ってます。でも、朔ちゃんが頑張ってメール打ってるのはわかっているので、朔ち
  ゃんには何も言えません。
   かわいそうに……。








八葉メール・10


 メールの着信を知らせる音。
 譲は、受信ボックスを開く。

 発信者は……不明

    「またか…」

 譲は顔を曇らせて、やはり心配そうに譲を見つめる朔と顔を見合わせる。



 本文は、画面いっぱい、山のような数のプリンの絵文字

    「誰なんだ?」

    「何故、プリンの絵文字……見当もつきません。もう何日も続いているのでしょう」

    「ああ、毎日3時間おきに……。今日でちょうど4日目、かな。
     しかも回を追うたびにプリンの絵文字が増えている」

    「30回以上も……。何が目的なのでしょうか」

    「新手の迷惑メールかな?」

 その時、店の扉が勢いよく開き

    「譲! 『めえる』見た!?」

 と大きい白龍が飛びこんでくる。

    「メール?」

    「あ! あなただったの? プリンのメール」

    「うん!」

    「でも、どうして?」

    「皆が『めぇる』とやらをしていて、楽しそうだったから」

    「でも、お前、携帯なんて持って無いじゃないか」

    「だから『念』を送った」

    「プリン、食べたい一心で、か? それはそれですごいな」



〜〜氷重雪下的裏ネタ〜〜
 10.当サイトでは、迷宮でみんなが異世界に帰ってしまう設定を無理やり捻じ曲げてこっちにいてもらっていますが、白龍は神様なので、1人(柱?)でお正月明け
  あたりに異世界に帰っています(『紡いだ未来〜年下の彼〜』にて)。
   ただ、なんとなく「譲の作ったぷりんが食べたいなー」と思っては、こっちにやってきて、「なんだか、面白そうだなー」と思えば、やはりこちらにやってきます。そ
  のとき、京は半身である黒龍に任せています。黒龍頑張って! 白龍はお土産くらい持って帰ってあげて!