拍手 13 みんなで屋台編 09/10/20 UP
みんなで屋台・1
「あ! とももりぃ! とももり何やってんだ」
「見て……、分からない……か?」
「屋台? あ、オレ知ってるぞ。この紐引いて景品当てる奴だ」
「やらぬなら……どこぞへ失せては……くれないか…?」
「やる!」
「ほお……、おもしろい……」
*当たりを引く
「当たり……か。つまらん」
「え! いいのか、これ。100円で『ウイ』と『ウイ・スポーツ』のセット…」
「お前が…当てたのだ……。好きにすればいいだろう……」
「すげぇ! ありがとう! とももり!!」
子供に大人気の屋台であった。
*外れを引く
「本当に……そこで…、良いのか……?」
「え? ……じゃあ、こっち?」
「…そこで…、良いのか……? ククク」
「え? ……じゃあ、こっち?」
「さあな……」
「(これなんだ…)これにする!」
「当たり……か。つまらん」
「え! いいのか、これ。100円で『P○P 4U』! 新品じゃん!」
「お前が…当てたのだ……。好きにすればいいだろう……」
「すげぇ! ありがとう! お前、良い奴だな!!」
子供に大人気の屋台であった。
*番外編
「おい、兄ちゃん。オレにも良い景品、当てさせろや」
「さあな」
「なんだと! オレを誰だと思って
30分後
「ゴ、ゴメンなさい。もう勘弁してください」
「まだまだ……」
「も、もう金が……」
「……無いのか? ククク」
知盛の瞳が輝く
「ヒ! や、やらせて頂きます」
ヤクザやチンピラの皆さんに大人気?の屋台であった。
みんなで屋台・2
「へえ、弁慶さんは鯛焼き屋さんなんですね」
「望美さん、いらっしゃい。どれになさいますか?」
「わぁ〜、今流行りのカラー鯛焼きですね」
「ええ。しかもこの色は、神農本草経を基に僕が漢方から選び抜いた薬を使って出したものですからね。
見た目も美しく、身体にも良く、味も美味しい、まさに3倍嬉しい鯛焼きなんです」
「3倍……ですか」
「ええ、3倍です」
*美味しそうと思う
「白いのと、紅いのと、どっちも美味しそうで迷っちゃいますね」
「うれしいな、君にそう言われたら僕も作った甲斐があります。どうぞ」
「え? いいんですか? 貰っちゃって」
「ええ、その代わり、皆さんに宣伝して下さいね」
「はい! ありがとうございます」
「フフフ、うれしいので3倍、入れておいてありますからね」
「え!? な、何が…ですか?」
「フフフフ、それはヒミツです」
*不味そうと思う
「でも、ちょっと食べ物の色とは思えませんね」
「そうですか……、残念だな。君にそんな風に思われるなんて」
「ごめんなさい……でも」
「せっかくですから、味見だけでもしてはいただけませんか?」
「そ、そうですね……」
勇気を出して口に入れ……、飲み込む
「そ、そんなに見た目ほどには変な味では……」
「フフフ……3倍、入っていますからね、フフフフフ」
「べ、弁慶さん! な、何がですか? 何が3倍入ってるんですか?」
「フフフフ…」
みんなで屋台・3
「へえ、惟盛さんはバナナチョコを売ってるんですね」
「下々の者相手に私自らが作ってあげているのですよ。どれにするのか早く決めなさい」
*美味しそうと思う
「わぁ〜、綺麗な色のチョコバナナですね」
「そうでしょう、そうでしょう」
「これなんて春の野のような色彩で、食べるのがもったいないですね」
「この配色の美しさが分かるなんて、あなたもただ者ではありませんね。
褒美にこれも差し上げましょう」
*不味そうと思う
「なんだか、食べ物にしては……」
「何が言いたいのです!?」
「色彩がちょっとというか、食べたくなくなる色合いというか……」
「なななんですと! これだから下賤な東夷は嫌なのですよ! とっととお帰りなさい!」
みんなで屋台・4
「銀、銀は何を売っているの?」
「これは神子様。私は『アイドルの生写真』を商いさせていただいております」
「へえ。あ、ジャネーズのカッキーの写真」
「はい」
「でもこれ、何のドラマなの? お酒呑んでるみたいだけど……。
? この角に映ってるの九郎さんの頭、だよね?」
「え? こっちの写真、九郎さんですよね。酔っぱらってるよう見えるんだけど」
「さあ、私は写真を売っているだけですので」
「これは、敦盛さんのコンサート写真!」
「はい」
「でも、このコンサートってカメラ持ち込み禁止だったはずじゃ……」
「さあ、私は写真を売っているだけですので」
「え? これ、弁慶さん、だよね」
「はい」
「隣の女の人は、誰ですか?」
「さあ、私は写真を売っているだけですので」
「こ、これ! 朔の部屋! しかも朔がテレビの時代劇観て泣いてる……」
「!!! わ、私が遅刻して校門を飛び越えた所! しかも今日じゃないですか!」
「さあ、私は写真を売っているだけですので」
「将臣君に譲君、景時さんまで! この辺りにある写真、みんな私達じゃない!」
「さあ、私は写真を売っているだけですので」
「銀!」
「さあ、私は写真を売っているだけですので」
「それ以外は、ほとんど銀自身のブロマイドなのね。売れるの?」
「はい。私は私の写真を売っているだけですので」
みんなで屋台・5
「泰衡様は、ただその場に座っていていただければ良いのでございます」
泰衡は、そう銀に言われてお面屋の屋台を始めたのであった。
「プリキュ○のお面は無いの?」
「無い」
「ピカ○ュウのは?」
「無い」
「クレヨン○んちゃんの」
「有ろう筈もない!」
「あ! でもタオレンジャーのはあるんだ! タオ・ピンクのお面、下さい」
「子供は無駄遣いせず、家に帰ることだ」
「え? へんなお面屋! ベ〜〜だ」
「銀」
「はい、ここに控えております」
「これを、あの子供に届けろ」
「かしこまりました。タオ・レッドの面でございますね」
「いいから、早く行け」
「やはり『うるとらの星』から来た宇宙人か……。
いや、しかし悪の組織を相手に、たった1人で戦う改造人間か……」
「いい加減にして貰えないか、御曹子殿。
もう15分以上はそこで悩んでいるのだ、結論を出してもよかろう」
「だが、泰衡」
「いつまでも店先に居られては、こちらも迷惑だ」
「す、すまん」
「まけてやる、と言っているのだ。どちらも買ったらよかろう」
「しかし、2つかったところで面は1つしか付けられんではないか」
「そのような先入観で語るのは止めてもらおうか。
前と後ろに付ければ良かろう。お前ならできるはずだ」
「なるほど! その手があったか!
泰衡、恩に着る」
前にウルト○マン、後ろに仮面ライ○ーの面をして遠離る九郎
道行く人々は奇異な目でそんな九郎を見る
しかしてその実体がタオ・レッドであることを誰も知らない??
「銀」
「はい、泰衡様。ここに控えております」
「九郎にこれを届けよ」
「かしこまりました。タオ・レッドの面でございますね」
「(あいつはこれが一番似合う)」