八葉を驚かそう ( 九郎編 )
「新中納言知盛!!!」
いきなり九郎が抜刀する。
斬りかかろうとする九郎を
慌てた景時が後ろから羽交い締めにして止める。
「だ、だめだよ〜! く、九郎!」
「放せ! 景時!!」
「和議! 思い出してよ! 和議が成立したでしょ〜、神泉苑で!」
「!! そ、そうだったな。すまん、中納言殿」
九郎は素直に刀を鞘に収める。
「梶原」
「な、何かな〜?」
「サンキュとでもいうのかな」
「ははは〜、いいって、いいって」
「血が熱いな、源氏の総大将殿は」
「許せ」
「ククク、その熱さ、嫌いではないな」