母 帰る  













  「……」



  「………」



  「……」



  「……………く…」



  「……」



  「……、 ああぁあぁ!! もう! 知盛! お前は平気なのか?」



  「……」



  「あぁぁぁぁあ! 知盛ぃ!! 何故、一昨日の昼から、何も話してはくれぬのだ。

   俺は、こうしている事には我慢できん!」



  「……軍師殿に……叱られる…のでな」



  「知盛!!」



  「やれやれ……、堪え性の無い総大将殿だ……」



  「しかしな!」



そう叫ぶ九郎を尻目に知盛は立ち上がり、玄関に向かう。



  「え? お、おい?」



  「……」



  「知盛、何処へ行くのだ?」



  「……」



  「返事をしろ! 知盛! どこへ行くというのだ?」



  「さあ……な…」



  「な、なに??」



  「…潮時……、なのだろうな」











09/01/08 UP
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