譲君と遊ぼう 2
「有川弟、お前、夕餉にいったい何を盛った?」
「お、俺は何も盛ってなんかいない!」
「厠通いが止まらん」
「だから俺は何も……。あ! ただ…」
「ただ?」
「先輩が遊びに来てたから…」
「厨房に、か?」
「ああ。それに俺、ちょっと用事が出来て、キッチンに居なかった時間があったからな…」
「白龍の神子一人を厨房に残して? ククク、天の白虎は大胆でいらっしゃる…」
「先輩は、鍋が焦げ付かないようにかき混ぜていただけで、
他には何もしていないって言っていたから、それ程、気にしていなかったんだけど…」
「気にしていなかった? そう言う割に今日のお前は、妙に少食だったな。
……なるほど、オレは『毒味』ってことか。ククク、悪くない考えだ」
「そんなつもりは…」
「それにしても、白龍の神子恐るべし」
「ホントに…な。でも、それ以上に恐ろしいのは」
「ホオ、それ以上に恐ろしいのは?」
「お前以上に大量にあの鍋を食べながら、ケロっとしてる兄さんだよ」
「還内府殿……か。
なるほど、神子と還内府が仲良いわけだ。
お前……、その二人を相手にするのは、命がけだな、ククク」
「……最近、3人に増えたしな」